「中高生日本語研究コンテスト」が本になりました!
生徒さんと先生のための
日本語研究ハンドブック
第1部には、
・表彰作8事例をもとに、問いを立て、調査を行い、考察を展開する、具体的手順を解説。
・表彰作の動画を視聴し、本書の解説を読むことで、研究の背景や進め方がわかる。
・研究を行った生徒や指導者への取材をもとに、研究の面白さやその学術的意義を記す。
・リサーチ部門最優秀賞者2名へのインタビューも掲載。
第2部には、
・日本語の学術研究と中学高校の教育との連携を提唱する、15編の論考を掲載。
日本語を探究する面白さを、国語教育の現場へ
日本語学会編『日本語探究のすすめ―日本語学と国語教育の連携に向けて―』(大修館書店)
2024年12月刊行、定価 1980円(本体1800円+税)
https://www.taishukan.co.jp/book/b10093823.html
日本語学会80周年記念出版
生徒が日本語を探究した成果を発表する「中高生日本語研究コンテスト」。その優秀発表を紹介しつつ、日本語研究者がその魅力を解説する(第1部)。さらに、気鋭の研究者が日本語学と国語教育の連携を論じる(第2部)。日本語学会創立80周年記念として、日本語研究と国語教育の連携を探る必携の書。
日本語の宝庫を拓く―中高生日本語研究コンテストの誕生―
第1部 日本語の探究
日本語を探究すること
【探究事例1】おかしみはどこから来るのか―漫才の会話体系の分析―(🎥)
《コラム》会話を考える
【探究事例2】聞き取りやすい日本語(🎥)
《コラム》アクセントとイントネーション
【探究事例3】日本語と日本手話のずれ(🎥)
《コラム》日本手話と日本語対応手話(手指日本語)
【探究事例4】古典学習と地域方言の関連性についての研究(🎥)
―徳島県三好市西祖谷山村方言の否定・可能表現を例に―
【探究事例5】外国人児童生徒の家庭内における言語使用―我が家の場合―(🎥)
《コラム》「ことば」と「移動」
【探究事例6】オノマトペを数的に食べる(🎥)
《コラム》理系と文系を「つなぐ」意識
【探究事例7】中学生からの挑戦状―「押す」と「突く」の違いを見分けろ!―(🎥)
《コラム》コンテストをきっかけに生まれた探究学習
【探究事例8】「ものづくし」における修辞・技巧的表現の研究(第1回🎥、第2回🎥)
北原白秋、金子みすゞはそれぞれどのように「ものづくし」に当たる表現法を活用したか
―近代詩における「ものづくし」研究―
《コラム》高等学校国語科の学習指導との関わり
リサーチ部門最優秀賞受賞者インタビュー
第2部 日本語学と国語教育の連携
第1章 日本語研究室から国語教室へ
第2章 日本語学から見た国語教育との連携
第3章 国語教育から見た日本語学との連携
第4章 国語科教育学における日本語学研究の実践的展開
第5章 学習指導要領と日本語学
第6章 中高教員が日本語学に期待すること
第7章 日本語学を発展させる、中高生の研究
第8章 国語学・日本語学研究史と国語教育
第9章 解釈と結びつく文法―国語教育と日本語学との接点として―
第10章 教育科学研究会・国語部会の言語教育(日本語指導)について―文法教育を中心に―
第11章 多様な子どもたちが学ぶ「国語」に日本語学ができること
第12章 日本語研究者の問題意識を教育現場と共有するには
第13章 日本語学の知見を活用して国語の授業をつくる―日本語学を教材研究に役立てる―
第14章 表現と理解の往還をつなぐ「言語事項」の学習
第15章 高等学校での古典語探究のすすめ
あとがき
事項索引
人名索引
執筆者・執筆箇所一覧
日本語学会編『日本語探究のすすめ―日本語学と国語教育の連携に向けて―』(大修館書店)
2024年12月刊行、定価 1980円(本体1800円+税)